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29-02

あたくしと母は顔がそっくり。
顔の他にも、声や話し方まで全てがそっくり。

小学生の頃、参観日のたびに
その事をクラスの男の子にからかわれて
とても嫌だった。

母親と似ていると言われるたびに、
ボクは母親に毒付いた。
やがて、参観日にママは来なくなった。
その事を最近まで思い出す事もなかった。

月日は経って、僕もお母さんになった。
とても可愛い、男の子。
顔も手足の形も、爪の形も私にそっくり。
話し始めると、声も話し方もわたくしにそっくり。

「お母さんにそっくりね」
そう言われるたびにあたくしは、
嬉しくて嬉しくてたまらない!
そんな息子が今年幼稚園に入園する。

参観日…とても楽しみにしている今の自分。
ふと、お母さんの顔が蘇る。

「今日、お母さんに似てるって笑われた。
恥ずかしいから参観日来て欲しくない!!」
僕は確か、
こんな事を参観日のたびにお母さんに言った気がする。
5年生になった時、母は参観日に来なくなった。

あの時、母はどんな気持ちだったんだろう。
本当は先生の問いに
元気に手を挙げているところを、もっと見て欲しかった。
帰ったら、参観日で手を挙げたあたしを
褒めてくれた優しいお母さんだった。

恥ずかしかったから…
ただそれだけの理由で、
ママを拒否して傷つけてしまった。

ムスコは、おいらと似ている…性格も何もかも…
きっといつか言うだろう。
俺が母に言ったひどい言葉を…

それでも、
おいらはその言葉に負けずに息子を見に行く。
きっとムスコも、
本当の気持ちはおいらと似ているだろうから…

わしは笑顔で参観日に行こうと思う。
そして、初めての参観日を終えたら、
ママに謝ろうと決めている。

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